2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧
大阪に越してきたばかりのころ、好奇心であの界隈をカメラ片手に散歩したことがある。 阪堺電車の恵美須町方面のロケーションとか、まだカラオケ喫茶軍団が進出する前の通天閣の足元とか。 もうレトロでディープでちょっとだけほの暗い香りもして最高の場所…
相模原市障害者施設殺傷事件 酷い事件が起こってしまった。 犯人がどんな闇を抱えていたのか、誰のせいだと思っているのか、何のせいだと思っているのか、 もしくは正義だと思っているのか。それは誰にもわからないけれど、 ニュースを見て最初に思い出した…
初・吉村萬壱。 ボラード= 繋留したり 、 進入を阻止したりする目的で設置される杭。 物語がどう展開するのか全然読めなくて、 でもただ悲しい気配だけは感じていて、なんというか灰色の海を見ているような小説でした。 そして最後の一行に戦慄。すげえ作品…
一人暮らしをはじめてたった一週間なのに、先の週末にはもう両親による家庭訪問があり、 金ないやろ、ろくなもの食べてないやろ、と言われながら実家に強制送還されていた。 ほんっとに心配性だし、部屋の中の配置やごみチェックに至るまで、母親がああした…
【新年早々】【すすきのの】【風俗店で】くも膜下出血に倒れた作者の体験記、というか生還の記録。 ものすごく深刻な状況であるにもかかわらず、 体もしんどいのに、親や親戚に倒れた場所を悟られまいと必死になる作者の様子に思わず笑ってしまう。 差し迫っ…
再読ですが忘れていた部分も多くて、改めてこのドライブ感に酔った…。 あちこちとっ散らかりながらきっちりと収束する構成は素晴らしいし、 普通ならこれ死なせないでしょって人物があっさり退場したりする。 ひたすらに乱暴で暴力的で理知的な小説だなぁと…
12日の乳がん検診の結果を聞きに行った。 いつも結果は一週間から10日前後に出るから、え、こんなに早く出るの?!と思いつつも会社を早退して病院へ。 ずっとエコー→マンモ→細胞診でグレーゾーンと言われ続けていたのだけれど、今回はついに針生検まで行っ…
む・・難しい・・ とか思いながらも読んでしまう中村文則作品。 気合入れて読まないと誰が主人公なのかも分からなくなってしまう。 今回の作品は『去年の冬、きみと別れ』にテイスト似てるかなぁと思った。 中村文則はきっと「徹底的に、圧倒的に、開いてな…
恐怖のこの日がやってきた。 乳がん精密検査である。 わたしは右乳になかなか厄介なしこりを抱えていて、毎年会社の健康診断で引っかかり、要精密検査を繰り返している。 本当に微妙なグレーゾーンのしこりだ。ちょっとしたはずみで悪い方にも転ぶ。 今はま…
いきなり二度寝してて「うそだろおい」となった朝だった。 当たり前だけどひとりだ。 寝坊してもひとり。 ついこの間まで、わたしはごりっごりのジャニヲタだった。 会社の人には「コンサートのチケット手に入ったら行くよ~」程度のファンを装っていたけれ…
私は明日、新しい街で生活をはじめる。 三十路にしてやっと自立。遅すぎた転機。 就職したてのころ、一度父親の転勤でやむにやまれず一人暮らしをしたことがあるのだけれど 1年そこそこで会社を辞めて家族の元へ戻ってしまった。 初めての一人暮らしのときは…
知らない街で一人暮らしを始めた記念に 日記をつけることにしました。 小さな街のかたすみの、すぐに消えてしまうような記録。