素描

あわのような思いを記録していくところ

【乳がん検診】細胞診クラス3からの針生検、そして決着。

12日の乳がん検診の結果を聞きに行った。

いつも結果は一週間から10日前後に出るから、え、こんなに早く出るの?!と思いつつも会社を早退して病院へ。

ずっとエコー→マンモ→細胞診でグレーゾーンと言われ続けていたのだけれど、今回はついに針生検まで行ったのだから、何らかの決着をみるはず。

昨夜は快眠だったし、割と平常心だな?と感じていたけれど(ひとえに主治医の先生の明るさとおおらかさのおかげでもある)、さすがに待合室では文庫本を開いても目が滑って一行も読めないほど動揺してた。

 

告げられた結果は、線維腺腫。

とりあえず悪性ではないことが今回はっきりした。

今後は定期検診で経過観察でいいからね、とのこと。とはいえ人間の体は何が起こるかわからないから、これからも検査しに来てくれるね?と言われた。

主治医の先生に「不安にさせて泣かせて悪かったね。これからはおっぱいのことで悩む必要ないからね」と優しく言ってもらい、わたしは診察で泣いたことなどはなかったのだけれど、初めて涙が出そうだった。

心を開くことが苦手な私は、検査のたびに平静を装っていたけれど、本当は不安でたまらなかった。

怖かった。

死という言葉を意識するようになったと同時に、死ねって冗談でも口にできなくなった。

検査のたびにきっと私の顔はこわばっていたのだろう。

心底怯えていたのだろう。

それが先生には見透かされていたのかなと思うと、情けないけど救われた気持ちになった。

 

毎回検査を受けるたびに、乳がんに罹患された方のブログを読み漁ったり、ガンを告知された時の体験談を探したり、会社になんて言おうかとか考えたり

もっと全力で生きたい人生だったって思ったり

親孝行したい人生だったって後悔したり

神社で神頼みしてみたり。

でも検査結果で一応グレーになるたびに首の皮一枚つながった気分になって、

これからはちゃんと生きようって決意するのだけれど

そんな気持ちさえも喉元すぎればすぐに忘れてしまう。

人一倍弱虫でネガティブな自分なのに、人一倍大切なことを忘れてしまう。

本当にダメ人間だなって、改めて反省した次第。

 

 

今回、しこり問題に一応の決着はついたけれども、

とはいえガン家系だししこりは健在だし、リスクが高いことには変わりない。

自分を大切にしよう。

これからは自分の人生を生きよう。

今までのこと忘れないようにしよう。

    

いきなりちゃんと生きるのはダメ人間にはハードルが少々高いから、

右胸の検査の傷跡はすぐに消えてしまうけれど、

今のこの気持はここに記録して、振り返るようにしよう。

 

そう思ってる。