素描

あわのような思いを記録していくところ

【読書記録】「私の消滅」/中村文則/文藝春秋

む・・難しい・・

とか思いながらも読んでしまう中村文則作品。

気合入れて読まないと誰が主人公なのかも分からなくなってしまう。

今回の作品は『去年の冬、きみと別れ』にテイスト似てるかなぁと思った。

中村文則はきっと「徹底的に、圧倒的に、開いてない人」を書くのがすきなのだと思う。

閉じてる人の内面をこねくり回して、読者をそこに閉じ込めてしまうのが中村文則なんだと思う。

 

絶対的に陰。

まったき闇。

そこを覗きたくなる自分。

 

 

私の消滅

私の消滅

 

 

次もきっと、む・・・むずい・・と思いながら読んでしまう事でしょう。