【読書記録】「破門」/黒川博行/角川書店
わーー!!!
このあとどうなるのかーーー。
爽快感とともに焦りを感じたのはこのシリーズを読んで初めてでした。
だってだって最後が。
ものすごくこの二人らしいかっこいい終わり方ではあるけれど
このままじゃ終わるはずないっていう期待も同時に湧き上がっています。
今回は映画出資詐欺にまつわる大カチコミ合戦。
何度か、これあかん・・・って思う場面は出てくるんだけど、
桑原の肝の座り方と二宮の巻き込まれ力(っていうのかこれ?)で相手を伸したりケムに巻く展開が驚きの連続で。
めちゃくちゃバイオレンスな世界観なのに、年齢性別問わないリーダビリティもすごいと思います。
これがやっぱプロの小説の力なんだろうなぁ・・。
この複雑に絡み合った人間模様をここまでハイスピードで描けるっていうのも相当の筆力だなぁと。
読んだあとはやっぱりしばらくコテコテの関西弁の会話の掛け合いが頭の中をぐるぐるしてしまう。
頭のなか映画状態です。読書したってより映画見た感覚に近い。
来年公開の映画も楽しみです。
その前にシリーズ全部読んじゃおう。
あとこのシリーズまだまだ続くって言ってー!